サイバーパンク(Cyberpunk) Wiki
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ICE[]

ICE


Intrusion Countermeasures Electronics(対侵入電子機器)の略称であり、ネットセキュリティにおける最先端 技術。大抵の企業はネットランナー班を組織し、自社のデータ要塞の防衛に充てている。それは、企業のICEの バックドアを見つけて、サブネットへの侵入を試みる外部ランナーも多く存在するからだ。重厚なICEを突破する には高いスキルと精密さはもちろん、蛮勇とも言える図太さが求められ、しくじればシナプスを丸焦げにされる 危険もある。

ドローン[]

Drone


ドローンは完璧なマシンだ。軽量かつ安価、そして機動性に優れ、偵察に適している。

近代テクノロジーのほとんどがそうであるように、もとは軍の研究所で開発され、その後一般市場へと浸透した。汎用性が高く、諜報活動から荷物の配送、子供のオモチャとしての使用まで、活用方法は多岐にわたる。

カメラリンク・ヘッドセットと併用すれば、空を飛んでいるかのような体験を味わうことも可能だ。

アラサカ[]

Arasaka

世界で最も歴史の長い巨大企業。その起源は20世紀中頃まで遡り、若きサブロウ・アラサカが父親の会社を受け継いだ後、世界有数のセキュリティ企業へと発展させた。現在のアラサカ社は兵器製造の最大手として知られており、世界中の軍事衝突に関与している。最新の技術革新と無尽蔵にさえ思われる資金力を背景に、その成長はいまだ留まるところを知らない。アラサカ社の兵士およびエージェントは非常によく訓練されており、社の理念とCEOサブロウ・アラサカにどこまでも忠実だ。そのサブロウは、高齢にもかかわらず、強権をもって社を統率し続けている。後継問題については、議論をすることすらはばかられる状況だ。世界最大の兵器企業を統べる彼に対し、その権威を公に疑う真似など誰にもできはしない・・・ほとんど誰にも。

新アメリカ合衆国(NUSA)[]

NUSA

かつて存在したアメリカ合衆国は国内の相次ぐ紛争によって分断され、反体制勢力がそれをさらに引き裂き、敵対し合う諸州と打ち捨てられた土地の寄せ集めと化した。しかし事態が落ち着き始め、非常時が新しい“平常時”になると、消え去ったと思われたかつての団結と国家へのプライドが、新たな星条旗のもとに再び一つになった。そうして生まれたのが新合衆国(NUSA)だ。とはいえ、すべての地域がこの新国家を歓迎したわけではなく、現職大統領のロザリンド・マイヤーズはそれらをすべて“再”統一させることを命題に掲げている。また、マイヤーズ政権はミリテク社の手厚い軍事支援を受けており、国と企業の境目は極めて曖昧な状態だ。そういう意味では、昔とさほど変わっていないとも言えるだろう。

企業[]

21世紀後半、企業は国際経済に多大な影響力を持つ存在――メガコーポレーションへと進化を遂げた。独自の政治戦略を持ち、競合企業とあからさまな抗争を繰り広げることも珍しくない。一般市民にとっては、企業こそが彼らの現実世界と日々の暮らしを形作っていると言っても過言ではないだろう。試しに周囲を見回してみるといい。家にあるものはどれも、そうした巨大企業が所有する工場で製造されたものばかりだ。テレビでニュースを放送するのはメディア複合企業のチャンネルであり、その大株主には企業が名を連ね、そもそもそのテレビを見るための電力も企業が供給している。人々が口にするあらゆる飲み物や、吸っている空気の一部にさえ、彼らの思惑が反映されている。たとえその現実を知らずに暮らしていても、企業は日々の生活のあらゆる面に影響を与えているのだ。彼らはいつでも、手の届くところにいる。ちなみにその手はクロームか?ならメーカーは?“手の届く“どころの話ではない。

フィクサー[]

傭兵は自分で仕事を取ってくることもできるが、二、三度裏切られてみれば――あるいは報酬代わりに銃弾を食らえば、信頼できるフィクサーの必要性に気づくだろう。きちんと自分の実力を示すことができれば、フィクサーから安定して依頼を回してもらえるようになる。彼らはクルーを選定し、報酬の交渉を行い(フィクサー自身の取り分にも関わるのだから当然だ)、トラブルが起きれば助けてくれる(どうしようもないヘマをした場合は、自力でどうにかするしかないが)。 フィクサーはまとめ役であり、代理人であり、仲介者だ。彼らはストリートの情報を集め、金払いのいい相手を把握し、いかがわしい依頼を嗅ぎ分けることができる。やり方はそれぞれだが、すべてのフィクサーは「雇った相手を決して見捨てない」という行動規範を守る。とはいえ、それはもちろん相互の信頼関係があっての話だ。試しにワカコ・オカダやパドレを裏切って、何が起こるか試してみるといい。

ノーマッド[]

ノーマッドの起源は度重なる自然災害や戦争、企業の策略によって土地を追われた農民たちにある。彼らは家族のために新天地を求めて集団で移動し、次第にその規模を大きくしていった。しかし国中を旅するうちに、定住するより移動し続ける方がいいと考えるに至ったのだ。 歴史的に、ノーマッドは7つの民族に分けられる。スネーク族、アルデカルドス、ジョーズなどがそうだ。各民族はさらに細かなクランに分かれ、各クランにはファミリーが存在する。

ノーマッドは仕事を求めてファミリーと共に移動しては“崩壊”後の街や工場の再建に従事し、リニア路線の建造においても重要な役割を果たした。クランによっては企業の依頼(一ヶ所に定住せずに済むよう期間限定の仕事に限られる)を受けたり、地域コミュニティの仕事を受けたりもする。

ノーマッドが最も大切にするのはファミリーであり、彼らが従う独自の掟はクランへの忠誠を何より重要としている。

スカベンジャー[]

高級インプラントを手に入れるためなら、なんでもする野蛮な墓泥棒。だが、この連中は死体が墓場に着くどころか、相手が死ぬのさえ待ってはくれない。ノース・オークの豪邸が買えるほど高額なテックを身に着けるなら、そう遠くないうちに、黒いカバンを持った東欧なまりの怪しい連中に襲われると思っておいた方がいい。暗闇で役立つインプラントを仕込んでおくか、トラウマ・チームと契約しておくことが賢明だ。

リパードク[]

リパードクは外科医、テッキー、タトゥーアーティストを足して3つで割ったような存在だ。リパーのクリニックには、最先端のインプラントを入れにきた者、ぼろぼろの状態で友人に連れてこられた者など、様々な患者が訪れる。

大抵の人には信頼できるリパーが営む、行きつけのクリニックがある。どこの馬の骨ともわからない者に自分の体を弄らせるなど、愚行の極まりだ。特にリトルチャイナやランチョ・コロナドを越えた先のクリニックでは、何人の手を渡ってきたかわからないジャンク品を入れられてもおかしくない。何なら“おまけ”としてウイルスがついてくる可能性だってある。

企業には専属のリパードクがいるため、従業員はこのような心配をする必要がない。消毒剤の匂いがする清潔なクリニックで、ブレインダンスのスター顔負けの完璧な笑顔を振りまくリパードクから、最高品質のサービスを無料で受けられる。福利厚生様様だ。もちろん、勤め先が自分の脳にアクセスすることに抵抗があるなら、話は別だが。

トラウマ・チーム[]

7分で到着しなければ返金保証―トラウマ・チームのポリシーだ。どこかの路上で血を流しながら倒れていても、これを思い出せば、一秒一秒失われていく人生の残り時間を不安な気持ちで数えずに済む。なぜなら、助けは向かっているからだ。まずは空から重装備のAVが、君を殺そうとしている連中をヘビーマシンガンのタレットでなぎ倒しながら降下する。次に、緑と白をまとった完全武装の守護天使、医療隊員が現れる。そして、トラウマ・チームのおかげでめでたく体が元通りになれば、自己負担金の請求書が渡される。ゼロがたくさん付いてるかもしれないが、それでも君は笑顔で次の半年間の契約延長にサインするだろう。

トラウマ・チームは世界各国の主要都市で医療、救急救命、救出サービスを提供している。決して安くはない契約料を補って余るほどそのサービスは評判が高く、一般市民から信頼を寄せられている唯一の企業と言っても過言ではない。彼らは駆け引きすることもなければ、詮索もしない。契約料を払ってさえいれば、必ず命を守ってくれる――たとえどんな過酷な状況であったとしても。

ネットランナー[]

2077年において、コンピューター技術は人口全体に旨及している。誰もがPDA、パソコン、あるいは神経プロセッサといった各々のシステムを通して情報にアクセスし、交流し、時には争う。しかし世の中には同じ技術を使用しながら、魔法のような所業を行える者たちがいる。それがネットランナーだ。 ネットランナーはコンピューターシステムやプログラム言語、キラーウイルスの作成や改造についても熟知しており、サイバーデッキを携えた彼らは完全武装の企業兵士並みに危険な存在だ。ネットランナーの多くは単独行動のフリーエージェントだが、なかには巨大企業と契約を交わし、データ要塞の防衛に従事する者もいる。昨今の企業はほぼ例外なく、お抱えのネットランナーチームを雇っているのだ。

かつて、体を冷やすための特別なスーツを着用し(氷で満たしたバスタブでも代用可能)、頭部のジャックを通じて広大なグローバルネットワークを駆け巡っていたネットランナーたちは、サイバー空間の支配者とみなされていた。だがそうした時代も、史上最も偉大なネットランナー、レイシィ・バートモスが引き起こした大変動によって終焉を迎える。サイバー空間はデーモンがはびこる場所となり、(ほぼ?)突破不可能なブラックウォールによって隔絶されたのだ。

傭兵[]

深刻な問題に遭遇し、しかも警察や企業の同僚に頼れない時はどうすればいいのか。届けなければならない積荷が消えてしまっただとか、逆に誰かの積荷を奪う必要があるだとか・・・知り過ぎた誰か、仕える企業を間違えた誰か、急に必要のなくなった誰かを消さざるを得ない場合など...人生にトラブルはつきものだ。そんな時にはテッキー、ソロ、ネットランナーなど特別なスキルを持った人材が必要になる。すなわち傭兵だ。

傭兵は基本的に、フィクサーと仕事をする。フィクサーとは、依頼主から仕事を受け、その内容に合ったチームを紹介および結成する仲介役のことだ。汚れ仕事の煩雑な部分はフィクサーが全てやってくれるうえ、実行役の傭兵とは顔を合わさなくたっていい。仕事に関しては、迅速かつ慎重に遂行される。もちろん、それなりの対価を払う必要はあるが。

大抵の傭兵はストリートで活動を始める。小さな仕事をこなしながら実績を重ね、フィクサーの目に留まることを祈るのだ。だがモーガン・ブラックハンドやアンドリュー・ボア・ボア・ウェイランドのような存在――すなわち伝説になれる者はわずかしかいない。

ミリテク[]

ミリテク・インターナショナル・アーマメンツは世界屈指の力を持つ巨大企業だ。新合衆国においては連邦政府の支援企業として主に知られ、武器や特殊軍事装備を含む軍需製品および人員の双方を提供している。しかし政府とのこうした関係は、独占行為として政界の一部から批判を招いている。ミリテク元CEOにして新合衆国現大統領のロザリンド・マイヤーズと同社幹部は明らかに密接な関係にあり、このことが企業間および国家間の緊張状態を悪化させているというのだ。 ミリテクは民間部門にも事業を展開している。警備業務のほか、攻守を問わない戦闘サービスを請け負い、最新鋭の装備や技術力の高いスタッフ、訓練を積んだ完全武装のエージェントを顧客に提供する。さらには自社製品として銃器、ドローン、インプラントに加え、陸海空それぞれの戦闘に適したビークルも開発している。

メイルストローム[]

ワトソンおよび北工業地区(NID)を支配するギャング。おぞましいフェイスプレートと威圧的な光学インプラントが特徴。その姿からは、サイバーウェア改造に対する彼らの異様なまでの執着ぶりが見て取れる。

メイルストロームを見ていると、「大胆なトランスヒューマニズムの先駆者なのでは?」と思うかもしれない。彼らが自分の体を使って人体の限界を探っているのであれば、確かにそのとおりだろう。だが生憎、彼らには一般人にも“実験”をする習慣があるのだ。メイルストロームはその残忍性と派手な見せしめを行うことで知られている。それに違法ブレインダンスの製作や常軌を逸した戦闘スタイルを加味すれば、サイバーサイコシス寸前の危険な集団と言われている理由がよくわかるはずだ。とはいえ、メイルストロームのやっていることは決して“イカレ”てなどいない。つまるところはビジネスであり、悪名を帯びれば帯びるほど、彼らの利益になっているのだ。

RELIC[]

<Relic>とは、アラサカ社がいま最も力を注いでいる実験的プロジェクト、「魂の救済」のインターフェースおよびコンポーネントである。人間の神経系に存在するデータをデジタルの記憶痕跡へと変換し、そのコンストラクトを<Relic>チップに保存することで、人格の転移を可能にするというコンセプトだ。現時点ではごく限られた超富裕層しか利用できないが、「魂の救済」の目的――それは、この世を去った愛する者たちとの会話を実現することにある。人格コンストラクトが<Relic>に保存されることにより、「死」は実質的、永遠の別れではなくなったのだ。しかし、<Relic>のテクノロジーに秘められた可能性がそれだけにとどまらないことは、少し考えればわかるだろう。なお、アラサカ社はプロジェクトの今後の展開について、一切の情報を明らかにしていない。

ブレインダンス[]

ブレインダンスの人気が広まるにつれ、世論は真っ二つに分かれた。新たなテクノロジーを称賛する者たちと、そこに危険性を見出す者たちだ。前者はブレインダンスによって不要な争いがなくなり、尊重と相互理解に基づ<ユートピア時代が訪れると考えた。敵対者の視点から自分自身を顧み、お互いを深く理解し合うことができれば、敵対関係は消失する、という主張だ。

それに対して後者は新たな種類の中毒者が生まれることを予見し、人々の孤立化や社会的分断が進むうえに、アイデンティティの危機にも繋がりかねないと危惧した。

結局のところ、どちらの意見も正しかったと言える。ブレインダンスは新たな娯楽の形として日常の一部となった。しかし同時に、新たな監視手段にもなったのだ。

ブレインダンスによって、利用者は記録者の意識体験を後から“追体験”することができるようになった。なお原則として、記録された素材は、編集などの処理を施さなければ使用することができない。

モックス[]

ナイトシティで最も歴史の浅いギャング。その始まりは2067年、あるセックスワーカーが殺されたことに端を発する。これを受けて何日にも渡る暴動が起き、このとき立ち上がった人々がギャングを形成し、その後何年もかけて勢力を拡大していったのだ。 モックスは現役および元セックスワーカー、チンピラ、変人、ありとあらゆるはぐれ者たちと、雑多な面々で構成される。ギャングの主な収入源は、彼らの拠点であるブレインダンスクラブリジーズ・バー”だ。

外観の特徴は、アグレッシブなキッチュスタイル、派手なカラー、プラスチックとラテックスなどが挙げられる。

人工知能(AI)[]

最初期の人工知能は、生活の快適化を目的とするごく単純なアルゴリズムに過ぎなかった。しかし時を経るにつれ、高度に人間をシミュレートできる存在へと進化し、人が愛着を覚え得る人格さえ備えるに至った。また軍事目的の人工知能も登場し、これらはネット上の敵セキュリティを突破する手段として使用された。そんな中、ネットランナーのレイシィ・バートモスが出現し、悪名高きDataKrashがもたらされる。 バートモスの標的は企業のデータ要塞であり、目的はそこから盗み出したデータをネットに放つことだった。しかしそれを引き金として、それまでのサイバー空間を一変させる本格的な戦争が勃発してしまう。直接的な影響を受けた人工知能は変異し始め、極めて危険な存在である不良AIが誕生することとなった。

この事態を受け、ネットウォッチは強力な人工知能”ブラックウォール”の開発を迫られる。ブラックウォールの役目はただ1つ。DataKrash後に残された最後のネット領域を、不良AIから守ることだ。

公には、ブラックウォールの向こう側へ行った者はいないとされている。だが実際は...様々な噂が囁かれている。

カン・タオ[]

世界有数の武器製造メーカーである巨大中国企業。近年のカン・タオは最新鋭テクノロジー製品を市場に投入し、アラサカと肩を並べる存在としてますます勢いを増している。軍用および民間警備用に適した高品質な武器・装備類を提供し続ける彼らは、決して顧客の期待を裏切らない。しかし最も特筆すべき点は、同社がスマートクラス武器およびシステムの開発、特許取得、製造に特化していることだろう。ニッチなこの分野において、彼らの右に出るものはいない。

シックス・ストリート[]

第四次企業戦争の終結後、多くの職業軍人らが仕事と将来への希望を失くすなか、一部が立ち上がった。そうして結成されたのがシックス・ストリート・ギャングだ。さまざまな戦歴を誇る退役軍人たちをはじめとして、元警察官や元企業のセキュリティエージェント、戦闘訓練を受けた“民間人”など、街に秩序をもたらしたいと考える者たちが集まっている。

目的のためには手段を選ばず、その手段とは多くの場合、強盗、恐喝、武器取引、車の窃盗を指す。縄張りの中心はアロヨだが、シックス・ストリートのガレージや拠点は街の他の地域にもある。

レイス[]

「クランの仲間と分かち合え」、「クランの誰かが必要としている物を独り占めしてはならない」...ノーマッドの最初にして最後の掟にはこのような決まりごとが多く記されており、破った者はファミリーから追放される。だがこれを読むと、今とは違う、もっと平和な時代に書かれたものであるという印象を持たざるを得ない。昨今、ノーマッドがファミリーから追放されるとしたら、メンバーを殺害あるいはレイプした、人身売買に関わった、水に毒を盛った、クランを裏切ったといった理由がほとんどだからだ。そしてそのような罪を犯し、追放処分を受けたノーマッドは“ラフェン・シヴ”と呼ばれる。

ラフェンの多くは、追放後もノーマッド式の生活スタイルを維持する。彼らは移動しながら大きな集団を形成するが、その集団をファミリーと呼ぶ者は、冗談半分の発言を含め、1人もいない。ラフェン・シヴはバッドランズをうろつき、旅行者や企業のコンボイに奇襲を仕掛け、嬉々として他のノーマッドキャンプを襲うこともある。

ナイトシティ近郊にも“レイス”と呼ばれるラフェン・シヴのギャング集団が存在する。レイスは高度に組織化されており、目的のためなら手段を選ばない恐ろしい集団だ。ラフェンが皆そうであるように、失うものが何もないからだろう。

タイガークロウズ[]

様々な文化や人種のるつぼであるナイトシティだが、その中でもアジア系に限れば、中国と日本の影響力は疑いようがない。そして、タイガークロウズもまた然りだ。 ギャングとしては組織力があり、手際がよく、有能であると同時に、次に何をするかわからないところがある。ビジネスはあくまでも合理的に行われるが、敵や裏切り者に対しては想像を絶する処置をとるのだ。

活動拠点は主にジャパンタウン、リトルチャイナ、カブキ、チャーター・ヒル。主な収入源はナイトクラブやカジノ、そしてブレインダンスクラブだ。ナイトシティの住民はとにかく遊び好きで、それを金に換える方法にかけてはタイガークロウズの右に出るギャングはいない。

ドールチップ[]

もとは軍の研究所で開発された技術だったが、ドールチップは娯楽産業、とりわけ性産業界でその真価を発揮するようになった。機能は主に3つ――システムからのデータインポート、セッション中のドールの行動制御、各セッション後のドールの記憶消去。

3つ目の機能は、ドールハウスで働こうという者にとって特に魅力的だった。

そして客側もこれを歓迎している。ドールがセッション中の出来事を記憶できないのであれば、余計な心配をせず自由に楽しむことができるからだ。まさにウィン・ウィンの関係だろう・・?

違法BD[]

ブレインダンスの記録技術が一般に普及しだすと、すぐさま違法ブレインダンス、通称“裏BD"がブラックマーケットに流通し始めた。ニッチなフェティシズムや暴力、SM趣味の願望に応えるものから、死の体験までもが裏BDの題材となっている。 この手のブレインダンスは秘密裏に、そして多くは強要する形で撮影が行われ、編集が施されることは稀だ。過激な出来事の追体験は使用者に吐き気やてんかん発作を引き起こすことがあり、最悪の場合には命を落とすこともある。

裏BDには一定の固定客がついており、その需要は衰えることを知らない。そのため新たな作成者が次々と登場しているのが実情だ。一部には独自のブランドを立ち上げて知名度を上げている者もおり、取り扱われる内容は際限なく過激化し続けている。

アニマルズ[]

ナイトシティの他のギャングと異なり、アニマルズには決まった縄張りが存在しない。彼らの姿はいたるところで見かけられる...が、進んで会いたくなる相手ではないだろう。アニマルズの組織構造は一点に集中しておらず、分割された小集団をそれぞれの“アルファ”が取り仕切る形をとっている。

コンクリートジャングルという表現も、アニマルズにとってはただの気取ったメタファーではない。内なる獣を呼び覚ますホルモン増強インプラントの使用や、ストリートファイトに対する情熱に表れているとおり、アニマルズは人間の野性的側面に執着している。

肉体的強靭さと各種武術への精通ぶり、そして単純な体の大きさひとつ取っても、アニマルズは警備人員、あるいはクラブやバーのバウンサーにうってつけだ。また彼らは違法な決闘や車両の強奪、“ジュース”と呼ばれる独自のホルモンカクテルを好むことでも知られている。

サイバー空間[]

DataKrashの後、ワールドワイドネットは粉々に砕け散った。サルベージできたものはあくまでも断片でしかなく、無という底なしの海の上に、分断されたアルゴリズムやコードの島がぽつぽつと浮かんでいるようなものだ。 ネットでうまくサーフィンできるからといって、ダイブできると思ってはいけない。そこは絶えず変動する生の流動的データが、脳に直接流れ込んでくる世界だ。

サイバー空間に入るには、シンステック・インターフェースと外部のサポート(特に初めての時は)、そして安全なBBSと運が必要になる。深層ネットに潜るネットランナーの目的は多くの場合、企業のデータ要塞へのアクセスだが、すでに停止された旧システムへの侵入や、ブラックウォールの突破を試みる者もいる。

リニア交通網[]

ナイトシティのリニア交通は、アメリカ大陸史上最大規模のインフラ・プロジェクトであった。アメリカ陸軍のエンジニアチームが建造作業を監督し、2008年に完成を迎えた後、所有権はプラネトラン社に譲渡されている。トンネル内および地上を高速で駆け抜けるこのリニア列車は、電気力学サスペンション技術を用いることで、スピードと快適性を両立しながらナイトシティと他の都市(カンザスシティ、セントルイス、アトランタ、ワシントンD.C.など)を結んでいた。しかしこの交通革命は、短命に終わっている。第四次企業戦争による社会不安と武力衝突が経済危機を招き、システム全体が立ち行かなくなってしまったのだ。運用停止となったリニア用トンネルは放置され、今では浮浪者やギャングに使用されている。 だが最近になって、ナイト・コープがトンネルの修復作業を開始した。彼らはリニア交通の復活を目指しており、ナーイトシティの地下では新たなトンネルの掘削工事も進められている。

ブラックウォール[]

レイシィ・バートモスによる攻撃の後、ネットの再建は失敗に終わり、Krash以降の危険なAIたちは企業の脅威となった(そのAIの生みの親が企業であるケースがほとんどだが)。これに対しネットウォッチは、強硬手段をとった。機関の精鋭ネットランナーたちを動員し、断片化され不安定になったネットを不良AIたちから守る障壁——ブラックウォールを築き上げたのだ。

ブラックウォールは突如出現し、壁の向こうに取り残されたネットランナーは安全にジャックアウトする術も、サイバー空間で生き残る術も失った。そうしてネットウォッチは、AIの無力化と厄介なハッカーの始末という一石二鳥の成果をあげたのだ。代償として、自我を持つAIという重大な技術的進歩の機会を放棄することになったが、ネットウォッチ自体は、ネット上での力をより強大にする新たなツールを生み出し、十分にそれを補うことができた。

長年に渡り、企業のプロパガンダはネットウォッチを人々の守り手として、ブラックウォールを擁する人類の最終防衛線として賞賛してきた。だが謎の襲撃がサイバー空間で相次ぎ、真実が露呈し始める。“壁”は、人々が思うほど堅牢ではないのかもしれない...

神輿[]

アラサカ社が特に厳重な警備を敷くデータ要塞の1つ。<神輿>には“魂の救済”プログラムに登録したクライアントの精神が、デジタル化された形で保管されている。プログラムの詳細はセキュリティ上の理由から機密情報とされており、神〉の本体およびサイバー空間上に存在するアクセスポイントの所在地も厳重に秘匿されている。アラサカ社への侵入に成功したネットランナーの間では、神輿>の正体が“魂の牢獄”であるとの噂が広まっている。そこにはソウルキラーによってデジタル化されたネットランナーたちの魂が閉じ込められており、アラサカ社は彼らを利用してデータ収集を行っているというのだ。しかし今のところ、その確証を得た者はいない。

ソロ[]

兵士、企業のボディガード、サイバー忍者、ハッスル(HiredMuscle=雇われ用心棒)・・・本人たちがどう名乗ろうと、世間からは単にソロとして知られている。ソロとは戦闘スキルに特化した傭兵だ。企業、政府軍、民間警備会社、犯罪組織、さらには警察にまでも手を貸すが、ほとんどのソロは短期の契約で稼ぐことを好む。 時代が厳しさを増すなか、ソロの需要は高まるばかりだ。成長を続ける“業界”で引く手数多の職業だが、闇の側面もある。プロのソロとしてやっていくには、テックのトレンドに後れを取ることは許されない。常に敵よりも賢く、素早く、強くあるために、装備から武器、サイバーウェア、ガジェット、サプリにまで投資する必要がある。しかしその一方で、進化を追求するあまりに引き返せない一線を越えてしまわないよう、用心しなくてはならない。マックス・タックの公式データによると、サイバーサイコシスの発症が確認された患者層のなかで、最も多いのがソロなのだ。

アルデカルドス[]

1990年代の終わりにLAを牛耳るギャングと激しい抗争を繰り広げたフアン・アルデカルドが設立した、最古に類するノーマッド族。前身は彼が組織した“ネイバーフッド・ウォッチ”であり、フアンは彼らの名のもとに腐敗した警察やメディアに対して反乱を起こしている。ネイバーフッド・ウォッチはファミリーの絆に重きを置くことで知られており、街を離れる頃には5000人規模となっていた。 現在のアルデカルドスは数十のファミリーから構成され、アメリカ各地で移動生活を送っている。

ペトロケム[]

「この星は前進し続ける。ペトロケムの力で」――ペトロケムのコマーシャル用スローガンだが、これはあながち誇張とも言えない。ペトロケムは生体工学を専門とするバイオテクニカ社と提携し、同社の何百万エーカーという広大な農地で育てられた遺伝子組み換え小麦を原料に、未来の燃料“CHOOH2"を製造しているのだ。さらには独自開発の穀物を生産する専有ライセンスも有している。もはやペトロケムを完全に避けて暮らすことは誰にもできない・・・そして競合企業はペトロケムが持つ政財界への影響力をよく理解している。国内の燃料製造を独占するということは、全ての支配権を得るに等しいからだ。だからこそ、ペトロケムもセキュリティには資金投入を惜しまず、最高の対産業スパイスペシャリストを雇い、常時警戒態勢を取っている。攻撃はいつ、どこから来てもおかしくないのだ。

ロッカーボーイ[]

音楽を武器に変え、その矛先を企業や権力者へと向けた21世紀の反逆児たち。型にはまらないアーティスト、ストリートの英雄、何千人ものファンを熱狂させ、暴動を扇動するカリスマ的フロントマン。彼らはその不屈の姿勢、過激な歌詞とパフォーマンスをもって、新たな社会的役割を勝ち取った。 自分たちのメッセージを伝えるのに言葉と音楽だけで足りない時は、指をギターのフレットから離し、銃の引き金にかける。ロッカーボーイを定義づけたのは他ならぬジョニー・シルヴァーハンドであり、彼の謎の死から50年が過ぎた今でもその概念は変わっていない。今日のロッカーボーイもジョニー同様、体制による弾圧について喉から血が出るほど叫んでいるが、なかにはケリー・ユーロダインのように、金と名声のために身売りしてパンクロックの反抗心を捨てたと非難される者もいる。

それが事実だとしても、世界は今でも音楽で革命を起こしてくれる連中を必要としているのだ。ゆえにロッカーボーイの存在はまだ消えていない。今もどこかで、初めての「ファック・ユー」ソングを作り始めている者がいるかもしれない。企業や警察に挑もうとしている者が、今まさに場末のバーから千鳥足で出てきているかもしれない。しかし、彼らがその想いを音に乗せて初めて、人々は耳を傾け始めるのだ。

テッキー[]

何の役にも立たなそうなナットやボルト、金属片も、優れたテッキーの目には芸術品のように映る。ボタンを押せば機械が動く。一般人にとってはその程度の認識で十分だが、テッキーなら、その仕組みを理解し、さらに改良することができるのだ。彼らは機械を分解しては組み立てるということを繰り返し、テックに関する豊富な知識を蓄えている。電子パネルを開いて電力を切るなど朝飯前、エレベーターを特定の階に送ったり、警報システムを再接続したり、軍用ボットを安全な場所から遠隔操作したりもできてしまう。また、ハードウェアとソフトウェアの両方を扱う場面でもテッキーは欠かせない存在だ。ブレインダンス編集がその良い例だろう。

ヴードゥー・ボーイズ[]

パシフィカを拠点とする、謎めいたネットランナー集団。ヴードゥー・ボーイズは地区の独立を唱え、ハイチ人が多くを占めるコミュニティのリーダー的役割を果たしている。ヴードゥー・ボーイズについては様々な噂が飛び交っているが、そもそも彼らのことを詳しく知る者は少ない。いるとすれば、ナイトシティのネットランナーたち(少なくともシステム攻撃を受けた際にヴードゥー・ボーイズのウイルスかどうかは識別できる)、そして長年彼らを排除しようとしながら失敗し続けているネットウォッチのエージェントたちだろう。

ネットウォッチ[]

ネットウォッチは元々、ヨーロッパのネットセキュリティ会社として誕生した。しかし、瞬く間に成長を遂げ、企業をスポンサーとした国際機関へと変化。彼らは別名“ネット警察”として知られ、データ要塞の安全確保、未認可AIの追跡、ハッキング対策、ソフトウェア脅威の排除、問題のあるネットランナーの逮捕を専門としている。また、Krash以降に誕生した不良AIに対するICE防壁、ブラックウォールの保全もネットウォッチの業務のひとつだ。企業のプロパガンダはネットウォッチのエージェントらを人類の守り手としてことさらに賞賛し、彼らがいなければネットはとっくの昔に崩壊していたと語る。だが実際のところ、ネットウォッチにかかれば、誰もが簡単に“社会の敵”となってしまうのだ。試しにジャックインして、全てのネットユーザーに送付されるセキュリティプロトコルを読んでみるといい。そこに示された一線を半歩でも超えた途端、最寄りのネットウォッチ支部の熱心なルーキーが、あっという間に駆けつけてくるだろう。

ナイトシティの野生動物[]

ナイトシティで動物を見かけることは滅多にないが、昔からそうだったわけではない。かつてはマリーナでカモメの鳴き声を聞くことや、市場を飛び交うハエを追い払ったり、公園で犬の糞を踏んだりすることもあったのだ。しかし21世紀後半に動物由来感染症が幾度となく流行し、全ては一変した。2051年には7000人の犠牲者を記録。2059年には1万人。2061年には1万2000人...慌てたナイトシティ議会は街から全ての鳥類を駆除する決定を下し、駆除業者たちは軍用グレードの罠を仕掛け、薫蒸消毒を行った。それでもペットを飼うことは許可されていたが、飼い主には重税が課されることとなったのだ。

リビア運輸[]

世界の全大陸で法人および個人向け輸送サービスを提供する貨物運送企業。高価な物品の輸送に対応可能な装甲車、貨物船、航空機を数多く配備しているが、企業理念は「荷物に上も下もなし」―アフリカの億万長者の屋敷に届ける高級リムジンであろうと、ビスタ・デル・レイに住むおばあちゃんが孫に送るムーンチーズやバナナバターベアーの小包であろうと、全ての荷物を大切に扱うことを信条としている。リムジンは巨大な貨物船で輸送され、お菓子の箱はスクーター便で運ばれるという違いはあるが、双方に共通しているのは、必ず正しい受取人の手に渡るということだ。もちろん、輸送業は海賊行為や窃盗の格好の標的となるため、リビア運輸も完全保証はできない。それでも、そのようなことが起きた場合には、同社は盗難品の完全補償を行うとしている。中でも大型の輸送機は外部委託の人員(傭兵が多い)に警備されており、彼らの存在だけでも襲撃を抑制する役割を十分に果たしている。またリビア運輸が提供する極めて重要なサービスが、ネットにアップロードすべきでない重要データを直接運ぶ“物理的データ転送”だ。配達員には経験豊富なプロフェッショナルが多く、配達物の損傷や紛失はまず起きることがない。

サイバーサイコシス[]

トラウマ・チームの医師たちは、サイバーサイコシスを「身体に移植されたハードウェアやソフトウェアを含む行動改造によって引き起こされる、あらゆるパーソナリティ障害を集合的に指す語」と定義している。

クロームを移植し過ぎた近隣住民がある日突然、群衆に向かって発砲しだした・・という話は誰もが馴染みのあるところだろう。あるいは料金の高いまともなリパーに行くのを避けて怪しいホルモンブロッカーを使用してみたら、悪夢にうなされ、幻聴が聞こえだし、ついには正気を失った...という話も多い。サイバーサイコシスは格差社会が生んだ病だと言う者もいれば、テクノロジーに対する不健全な愛の代償だという者もいる。また一方で、そもそもサイバーサイコシスなど存在しないと考える者もいるのだ。だがそんな彼らも、お隣さんが突然銃を乱射し始めれば、すぐさまマックス・タックに助けを求めるだろう。

統一戦争/金属戦争[]

いわゆる統一戦争(別名:金属戦争)とは、2069年1月から2070年6月にかけて続いた一連の武力紛争を指す。

戦いは新アメリカ合衆国(NUSA、新合衆国)と自由州連合の間で行われ、それぞれをミリテク社とアラサカ社が支援した。紛争の呼称は聞く相手によって異なる。新合衆国およびミリテク陣営はこれを「統一戦争」と呼び、自由州連合およびアラサカ陣営は「金属戦争」を好んで使用する。なお、北カリフォルニアは自由州連合側、南カリフォルニアは新合衆国側についた(注:ナイトシティは最後まで中立を貫いている)。

戦争は南カリフォルニア、アーヴィンでの停戦協定によって終結を迎えた。しかし協定の内容に大いに不満のあった両陣営がともに勝利宣言を出したため、紛争はいつ再発してもおかしくないというのが大勢の見方である。自由州連合はこの協定により独立権を放棄せざるを得なかったが、これは書面上の形式的なもので、実質的には自治を保っている。紛争が世界規模に発展すれば多大な犠牲が出ること、そして何より経済恐慌が起きることを危惧した新合衆国が、平和的解決策の条件をのんだというのが実情だ。

この戦争に関わったどの企業や政治勢力よりも大きな痛手を被ったのがアラサカ社とミリテク社である。両社ともに何十億ユーロドルも負担して兵器提供を行い、ミリテク社は白々しくも「契約コンサルタント」の名目で兵員の提供も行ったため、何万人もの命を犠牲にすることとなった。

アラサカ社襲撃事件[]

この一件について確かなのは日付だけだ。2023年8月20日——-この日、コーポ・プラザとシティ・センターの一部が核爆発によって消し飛んだ。それ以外のことは、犠牲者の数から犯人の正体まで、全てが憶測、ゴシップ、嘘、陰謀論の類に過ぎない。「正体不明のテロリスト集団がアラサカ・タワーを襲撃し、その後に爆発が起きた」

一企業の広報が広め、メディアがこぞって報道した内容だが、そもそも企業の発表をいったい誰が信じるのか?巷ではもっと面白い説が囁かれている。アラサカ社とミリテク社の対立を激化させるための、入念な偽装が施された内部の犯行だった...あるいは、アラサカ・タワーの地下には秘密の研究所があり、そこで行われていた実験が失敗した結果だ...果たして真実はどうなのだろうか?それが明らかになることはおそらくないだろう。それに仮に答えがわかったとしても、犠牲者たちの命が戻ることはない。

コンバット・キャブ[]

ギャングやサイバーサイコによる暴力が蔓延る街では、セキュリティが何よりも重要だ。ナイトシティの危険エリアを訪れる場合は(あるいは通り過ぎるだけでも)、コンバット・キャブを利用することをおすすめする。会社のホームページにも記載されているが、コンバット・キャブはあらゆる口径の弾丸をも弾き返す装甲車両を採用しており、コンバット・ゾーンでも運用されている唯一のタクシー会社だ。

近年はデラマン社にシェアを奪われてはいるものの、コンバット・キャブから資金提供を受けている公共データ端末は街の至るところで見かけることができる。

北カリフォルニア[]

統一戦争後も、国家の再統一を求める新合衆国と、独立の維持を求める自由州連合との対立が収まることはなかった。経済と生物工学の分野で世界をけん引する北カリフォルニアは、自由州連合のなかでも最大の軍事力を誇る。しかし、それでも正規の政府軍と正面衝突すれば、敗北は必至だ。そのため、北カリフォルニアは州境付近、特に新合衆国側である南カリフォルニアとの境界線に兵力を集中させている。

NCPD[]

NCPD


ナイトシティ警察(NCPD)-この街が必要とする、この街にふさわしい法執行機関だ。ある街の実情を知りたいなら、その街の警察を見るといい。資金と人員不足にあえぎ、十分な装備も確保できないなか、NCPDの警官たちは日々、命の危険と隣り合わせで働いている。感謝もされない仕事に彼らの多くが情熱を失っていてもさして驚きはない。組織は無気力と腐敗のムードに支配されており、多くの警官が日々のストレスや仕事の性質から、過度に暴力的な行動を取りがちだ。

それでもまだ、市民の守り手としての信念を捨てておらず、都会のジャングルが完全なカオスと化してしまわないよう懸命に努力している警官はいる。彼らにとって、警察バッジは今でも特別な意味を持つものであり、銃は人を守り、市民に奉仕するための道具であり続けているのだ。そうした熱心な警官に遭遇すれば、大抵のギャングは手を上げてひざまずく。拒否すれば、まず間違いなく撃たれるからだ。

もちろん、真の力を握っているのは相変わらず企業だ。警察の公式スポンサーはナイト・コープだが、NCPDはアラサカとミリテクの恩恵も受けている。表向きの捜査が企業によって阻まれた時は裏で傭兵を雇い、警察の立ち入りが制限される企業管轄下のエリアから証拠を入手させることも多い。

しかし実情がどうであれ、困った時に市民が警察を呼ぶことに変わりはない。そして現場に駆けつけた警官は、持てる力の限り市民を守ろうとする。

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