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水とクロームと血-第四次企業戦争Cyberpunk 2077に登場する可読可能なチップである。

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チップ
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水とクロームと血-第四次企業戦争

・・・多くの犠牲者を出した第四次企業戦争のきっかけが、海洋開発企業であるCINOとOTECのライバル関係にあったということは実に興味深い。両社の対立は、失墜したIHA企業の経営支配権から始まった。OTECはミリテク社と契約し、営業利益の確保と「特殊任務」に当たらせ、CINOは同様の目的でアラサカ社と協力関係を結んだ。大手のセキュリティ企業同士が誇りをかけて武力衝突するような状況になったとき、第四次企業戦争の引き金が引かれたのだ。

始まりは、多くの企業闘争と同様、水面下の動きばかりだった。アラサカがミリテクの輸送を妨害し、ミリテクはアラサカの重要クライアントを暗殺した(と言われている)。両社は頻繁に妨害工作や情報窃盗に取り組み、ネットランナーをデータ要塞に侵入させ、情報を集め、株式市場を大混乱させた。この頃は誰も予想しなかったが、アラサカとミリテクの対立は世界経済の均衡を揺るがし、全世界の経済が崩壊しうる危機的状況にまで陥った。これを受け、ネットウォッチは両企業の通信停止に踏み切る。

しかし、対立が沈静化することはなく、CINOとOTECが「和平交渉」を通じて一方的に和解した後も、アラサカとミリテクの間の緊張感は高まるばかりだった。海洋開発事業との関係が切れた時点から、第四次企業戦争の次なる段階、いわゆる影の戦争が始まる。アラサカとミリテクの武力衝突では常に多くの血が流れたが、最大の被害をもたらした戦いは現実世界ではなく、ネット上で行われた。アラサカとミリテクのネットランナーたちは、当初実験段階のウイルスを用いた攻撃をしばしば行ったのだ。加えて、いざという時にいつでも攻撃できるよう、危険なICEや疑似AIプログラムをネットの影に長期間潜ませた。


2022年後半には、アラサカとミリテクの対決は最終章に突入する。両社はあらゆる資源と戦略を投入するようになり、全面的な衝突が始まった。この頃から、世界が親しんできたかつてのネットは失われ、両社に雇われた傭兵が先進兵器を用いた実戦で命を落とした。そして、この戦争の象徴ともいえる、最も衝撃的な転換点が訪れる。正体不明の傭兵集団が、アラサカのナイトシティ支社で核兵器を起爆したのだ。爆発の直後、日本政府から強い圧力を受けたアラサカは武装を解除し、ナイトシティを始めとするほとんどの戦略的地点から撤退。ミリテクは勝利したが、その代償はあまりにも大きすぎた...

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