サイバーパンク(Cyberpunk) Wiki
Advertisement

共感の壁の向こう側Cyberpunk 2077に登場する可読可能なチップである。

Transcript

チップ
共感の壁の向こう側

昨夜、テレビでこんな場面を見た。ミリテクの部隊が、荒廃した中東のどこかで“敵”と戦ってい る。相手はテロリストだったか、政敵だったか...いや、そもそもただの俳優だったのかもしれな い。まあいい――そんなことはそもそも重要じゃない。とにかく、そいつらの1人がブレインダン スの記録用機材を装備していた。少し経てば、あそこで撮影されたBDが店頭に並ぶことだろ う。それを見れば、あっという間に戦場真っ只中というわけだ。彼らの緊迫感、口の中の血の味 や、ライフルを握っている安心感を味わえる。だが最悪なのは、エディターの小細工だ。ライフルがしっかり映るようにして、メーカー名を強調するに違いない。それが脳裏に焼き付き、同じ 銃を買いたくなるわけだ。傷や凹みまで、細部まで同じにしたヤツを注文したくなる。無料宅配 サービスを利用してな。

ほんの20~30年前まで、人は自問していた。いつ共感することが意味を失くすのか、いつその 一線を超えるのだろうかと。それが今、荒れ果てた家屋でライフルを握っていると、そんな一線 があったことすら信じ難く思えてくる。

Advertisement