サイバーパンク(Cyberpunk) Wiki
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リバイブ - ブレインダンス季刊誌Cyberpunk 2077に登場する可読可能なチップである。

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ゲストコラム


ブレインダンスエディターは長くに渡って現実的な生の体験と、技術的かつ実験的な純度との 均整を追い求めてきた。素材をより大幅に加工し、経路はより抽象的に、そしてブレインダンス の記録はより鮮明に。これらのデザインの原則が、脳から脳へと体験を伝える技術が登場した 黎明期からエディターたちを導いてきた。しかしながら、その過程の中で、彼らは「現実的であ るか」よりも「純度の高さ」に重きを置くようになってきている。純度の高い体験ほど、完成度の高い作品だと語るほどだ。


業界は純度の高さを求めているが、この技術の本来の役割が忘れ去られてはいないだろう か? このままブレインダンス記録を加工し、フィルターをかけ続けた場合、映画やテレビ、ゲー ムと同程度の感情体験しか得られないものになってしまうのではないだろうか? 最新のタイト ルを数本フィーダーで再生してみたが、今の業界はまさにその道を辿っていると言わざるを得ない。


ブラックマーケットで未認可のブレインダンス(ブラックブレインダンス、違法BD、裏BDなどと 呼ばれているものだ)を求めるユーザーが増えているといった統計がある。理由を考えてみよ う。果たして彼らの目当てが、無修正のコンテンツであると言い切れるだろうか? 我々エディ ターが必死に取り除こうとしている“雑味”こそが、違法BDの魅力なのかもしれない。無関係の 思いつきや、さほど重要ではない記憶、なんとなく連想されてきたもの、求めたスペクトラムを 超えた感情... こういった“ノイズ”が我々の思うほど無駄ではなかったとしたら? このような周 辺的な体験こそが、優れたブレインダンスを最高のブレインダンスへと押し上げるものだとし たら? 数々の疑問を解消せずに純度の高いブレインダンスを盲目的に追求したとしても、この 業界はあっという間に陳腐化して飽きられてしまうだろう。


-J・A

「リバイブ」ーブレインダンスのプロ&アマチュアエディターと業界愛好者のための季刊誌、4/78号、2076年12月

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